マーシュマロウは、ヨーロッパ、中央アジアを原産地とするアオイ科の多年草です。
葉や花、根を生のまま、または、乾燥させたものをハーブとして利用します。
マーシュマロウの特徴
ビロードのように繊細な触り心地の葉をつけ、香りは控えめだかほのかに甘くとろみを持ち、数あるマロウの中でも、特に薬効成分が多いと言われるマーシュマロウは、とても古い歴史を持つハーブで、古代ギリシャ・古代エジプト時代から栽培がはじまりました。
プラトンやピタゴラスの本にも登場しており、マーシュマロウの根を水に溶かして甘くしたものは、独特の風味ととろみを持っており、マーシュマロウの名前にちなんでマシュマロと呼ばれ、現在のふわふわとした洋菓子『マシュマロ』の名の由来になったと言われています。
マーシュマロウの薬効
マーシュマロウには、のどの炎症や腸内の粘膜保護に良い薬効成分が多く含まれており、のど風邪や扁桃炎、胃潰瘍、胃腸炎、口内炎の改善に大きな効果を発揮します。
また、このほかにも、利尿作用や便秘改善効果、胃腸の健康促進効果なども期待できます。
マーシュマロウの使い方
マーシュマロウは、若葉をサラダなどで生食するほか、花や根の部分を乾燥させてハーブティーにして飲むことが可能です。
煮だすことで甘味ととろみが出るため、はちみつを入れたような独特の飲み口を楽しむことができます。
ただし、粘膜を保護する効果が強く、一緒に摂取したものの吸収を妨げる場合があるので、他の薬の服用前後1~2時間はマーシュマロウの摂取を避けましょう。
マーシュマロウの育て方
育てやすさ ★★★★★☆
種まき 4月上旬~5月下旬
開花 7月上旬~8月下旬
収穫 7月上旬~10月下旬
・日当たり良好で水はけの良い場所に植える
・大きくなるので株の間を十分にあけておくこと。
マーシュマロウのレシピ(利用方法)
【マーシュマロウのど飴】
マーシュマロウ 小さじ1
熱湯 20㏄
砂糖 50g
ママレードジャム 10g(お好きなジャムでOK)
1.マーシュマロウを熱湯に入れて10分ほど放置し成分を抽出する。クッキングペーパを広げておく。
2.マーシュマロウを漉したエキスを砂糖とジャムと共に鍋に入れ、ごく弱火で煮込む。
3.細かい泡がたち、どろりとしてきたら火を止めて、用意していたクッキングペーパーに落とす。
4.しずく状にスプーンで適量ずつ落とすか、棒状に流して固まりかけの時に切ると良いです。
5.冷めて固まったら出来上がりです。クッキングシートやオブラートなどに包んで保管してくださいね。
マーシュマロウのど飴は、のどにもお腹にも良い万能ハーブキャンディです。
香りがあまりないので、お好きなジャムを足すと好みのフレーバーキャンディが作れます。
あめの煮詰め具合がわかりにくい場合は、水に少し落としてみて固まればOKです。
煮詰めすぎると焦げつきやすいので、確認の際は、一度火を止めることをおすすめします。