マロウは、南ヨーロッパを原産地とするアオイ科の多年草です。
花や葉を、生のまま、ハーブとして利用します。
マロウの特徴
多彩な品種が存在するマロウの中でも、特に人気の高い『ブルーマロウ』は、実際の花の色は、赤紫色をしていますが、花びらに熱湯を注ぐことで美しい青色のハーブティーになります。
この青色のハーブティーに、さらにレモン汁を入れると青色からピンク色にかわるため、その様子から『夜明けのハーブティー』と言う別名も有名です。
これは、花に含まれるアントシアニンという色素が、レモンの酸に反応して色を変える現象で、色彩変化をより楽しみたいのであれば、ブラックマロウという品種がより適しています。
マロウの効果と薬効
マロウには、皮膚の粘膜保護や修復、抗炎症作用、収れんなどの美肌効果があり、夏場の疲れた肌に特に良いとされています。
また、このほかにも、リラックス効果や便通改善効果などが期待できます。
マロウの使い方
主に、色彩変化を楽しめるハーブティーとして飲まれていますが、そのまま花を食べたり、花細工の材料として使うこともできます。
マロウの育て方
育てやすさ ★★★★★★
種まき 4月上旬~5月下旬、9月上旬~10月下旬
開花 5月上旬~8月下旬
収穫 5月上旬~9月下旬
・最長2メートルを超えるので、育ってきたら支柱を立てること。
・日当たりと風通しの良い場所に植える。
マロウのレシピ(利用方法)
【夜明けのハーブティー(マロウティー)】
【材料】
マロウの花 1~2個
熱湯 200ml
ハチミツ 小さじ1
レモン汁 小さじ1
【作り方】
1.マロウの花に熱湯を注ぎ、5~10分蒸らす。
2.はちみつで味を整えたら、好きなタイミングでレモン汁を入れ色の変化を楽しむ。
マロウ自体には、ほとんど味も香りもないので、色のついたレモンティーという感じです。
色の変化がとても面白く、子供と一緒にやるとすごく喜びます。
子供に飲ませるなら、ハチミツの量を増やしてあげてくださいね。
味がない特性を利用し、ハチミツやレモン汁なしのマロウティーを製氷器で凍らせ、夏場の飲み物の氷に使うと、見た目美しく美容効果も得られるのでおすすめです。
半分はそのまま、半分にはレモン汁を入れて作ると、1度に2色の氷が出来上がりますよ。
ミントとの相性が良いので、凍らせる際にミントを一緒にいれておくのも良いですね。