ハトムギは、熱帯アジアを原産地とするジュズダマ科の一年草です。
主に、果実をハーブとして利用します。
ハトムギの特徴
高さ100~150㎝で太い茎が立ち上がり、やや艶があり波打つ葉は幅2~4㎝で中心の葉脈が白く目立ちます。
葉腋から葉鞘に包まれた花を咲かせますが、上部に雄花が咲き雌花は隠されていて見えません。
花の後に、数珠玉のような果実が実り、熟すと茶褐色になります。
子供が乾燥した果実をつないで数珠玉遊びをするジュズダマは糯性で、ハトムギの同種です。
ハトムギという名称ですが、分類上は麦類よりも、トウモロコシやススキに近い性質をもちます。
日本へ伝わった時期は定かではなく、享保年間にはすでに薬用植物として栽培されていたという記録があります。
現在は水田転用作物として全国で積極的に栽培されており、『あきしずく』という品種が国内生産の大部分を占めています。
ハトムギの効果と薬効
ハトムギには、利尿作用、水イボ取り、抗腫瘍作用、滋養強壮、美肌効果があります。
ハトムギの使い方
主に、シリアル食品やハトムギ茶として飲食されるほか、保湿や美白用の化粧品原料とされたり、葉や茎の部分を家畜飼料として利用されています。
ハトムギの育て方
育てやすさ ★★★★☆☆
種まき 5月
開花 7月上旬~8月下旬
収穫 9月上旬~10月下旬
・日あたり良好であれば場所を選ばず育つ
・種まき後、ある程度伸びたら苗を間引く
・秋に葉が黄色に変色したら乾燥させ、果実だけを落とし保存する
ハトムギのレシピ(利用方法)
【ハトムギぜんざい(おしるこ)】
【材料】4人分
ハトムギ 100~150g
あんこ 300g(粒あんでもこしあんでも可)
水 300~400㏄
砂糖 大さじ2~3(甘さはお好きに調節してください)
塩 少々
お好みで 白玉だんごやお餅
【作り方】
1.ハトムギを1~2時間水につけておく。
2.浸水させたハトムギを軽く水洗いし、新しい水入れた鍋でハトムギを30分茹でる。
3.茹でたハトムギをざるにあげ、ハトムギと水300~400㏄、あんこ、水を入れてかき混ぜながら1~2分煮込む。
4.最後に塩をひとつまみ入れて軽くかき混ぜたら完成。
ハトムギ入りの薬膳ぜんざいのレシピです。(管理人は、つぶあん派)
美容や健康にとても良く、お好みでお餅や白玉だんごを入れると、見ため豪華で満腹になります。
我が家では、お餅を正月に食べる習慣がないので、ハトムギでぜんざいを作ることが多いです。
たまに、お餅をいただくことはありますが、自分で買ってまで食べないんですよね。
実家に帰省した時など、必ずお餅を出されるので家ではもういいかなぁ、という風になっています。
ハトムギは、たくさん茹でて冷凍しておくと、サラダのトッピングなどに使いやすくて便利ですよ。
管理人は、ハトムギ茶も飲みますが、そちらは手軽なので市販のものを購入しています。
余談ですが、子供のころに裏庭にたくさん生えていたジュズダマでブレスレットを作る遊びをしていたのですが、大人になるまでそれがハトムギの実だと思っていました。
誰かが、これがハトムギ茶になるんだよ~、と言っていたせいだと思うのですが、ハトムギの実は、あんなふうに硬くはならないんですよね。
うっかり間違えたまま、ジュズダマからお茶を作ろうとしなくて良かったなと思います。
ひと手間かかりますが、ぜひ、みなさんもハトムギ入りぜんざいを作ってみてくださいね。