ダンディライオンは、ヨーロッパを原産地とするキク科の多年草です。
葉や花をそのまま、または、乾燥させた根をハーブとして利用します。
ダンディライオンの特徴
ほうじ茶に似た香ばしい香りを放つダンディライオンは、日本では『西洋タンポポ』と呼ばれており、環境庁の要注意外来生物に指定されているため、悪い雑草生物の印象が強いですが、インドの伝統医学アーユルヴェーダでは、胆のうの障害や肝臓の健康に良い薬草として使われてきました。
ギザギザとした葉の形状がライオンの葉のようだということがその名の由来で、フランスでは利尿作用がとても強いことから『ピサリン(おもらし)』と呼ばれています。
ダンディライオンの効果と薬効
ダンディライオンには、利尿作用や胆汁の分泌促進作用、消化不良の改善、便秘解消効果、むくみの改善のほか、抗リウマチ作用や母乳が良く出るようになる作用があります。
ダンディライオンの使い方
花をそのままハーブティやワインの原料として使ったり、サラダにトッピングしたりして食べます。
また、根を乾燥させて煎じたものは、タンポポコーヒーとして飲むことも可能です。
ダンディライオンの育て方
育てやすさ ★★★★★★
種まき 3月上旬~4月下旬、9月上旬~10月下旬
開花 3月上旬~4月下旬
収穫 2月上旬~4月下旬、9月上旬~11月下旬
・日当たりと水はけの良い場所なら簡単に育つ。
・繁殖力がとても強く、葉をすべて刈り取っても根だけで再生する。
ダンディライオンのレシピ
【タンポポコーヒー】
【材料】
タンポポの根 好きなだけ
【作り方】
1.雨上がりなど土が柔らかい時にタンポポを根を収穫する。(スコップがあると楽です)
2.ブラシなどを使って綺麗に泥を洗い流す。
3.洗った根を1㎝幅に切りわけ、数日~1週間天日干しする。
4.ある程度乾燥させたら、フライパンでじっくりと乾煎り(焙煎)する。念入りにしたほうが美味しい。
5.焙煎したものはミルで粉砕し、ろ過して飲む。1杯分は小さじ1強。
土手沿いなどを歩けば、たくさん生えているセイヨウタンポポを使った、独特の苦みと香りをもつタンポポコーヒーです。
利尿作用がとても強く、デトックスやむくみ改善に大きな効果を発揮します。
味は、コーヒーというより濃くて苦いほうじ茶という感じでしょうか。
4の工程であせらずじっくり焙煎することで、風味豊かなタンポポコーヒーになります。
一緒に採取できる花の部分も、生のまま湯を注いで5~10分ほど蒸らせば、ハーブティーとして飲めるので、ぜひ、旬の春先にどちらも楽しんでみてくださいね。