チコリは、ヨーロッパから中央アジアを原産地とするキク科の多年草です。
葉や花、根、茎、新芽を生のまま、または、乾燥させて使用します。
チコリの特徴
薄紫色の可愛らしい花を咲かせるチコリは、ギリシャ語で『畑』という意味の言葉が由来する通り、欧米諸国では、古くから野菜として栽培がおこなわれていた古いハーブです。
白菜のように葉が折り重なった新芽は、シャキシャキとした歯ごたえが特徴で、日光を当てずに白く育てることで、苦みのない甘いチコリを作ることができます。
新芽だけでなく、苦みがある若葉や花も食用可能です。
チコリの効果と薬効
チコリには、滋養強壮作用や解毒作用、利尿作用、消化促進効果のほか、根に含まれるイヌリンには、血糖値を下げて糖尿病を改善する効果があります。
チコリの使い方
形の良い新芽はサラダや料理の飾りとして使ったり、リエットやツナ、アボカドや魚介類をチコリの葉にのせて、おしゃれな前菜として利用されることが多いです。
また、温野菜にすることで独特の苦みが軽減されるので、オーブン料理にも向いています。
チコリの根を焙煎して作るチコリコーヒーは、発祥の地フランスではメジャーな飲み物であり、ノンカフェインなので妊娠中や授乳中でも安心して飲むことが可能です。
チコリの育て方
育てやすさ ★★☆☆☆☆
種まき 9月上旬~10月下旬
開花 6月上旬~8月下旬
収穫 3月上旬~5月下旬
・栄養が豊富なアルカリ性の土地を好む。
・日当たりと水はけの良い場所で育てる。
・根が深くまっすぐ育つので、植える場所はしっかりと耕すこと。
チコリのレシピ(利用方法)
【ツナサラダのチコリボート】
【材料】
チコリ 1個
ツナの缶詰 半分
セロリ 5㎝ほど
タマネギ 8分の1個
赤パプリカ 4分の1個
マヨネーズ 大さじ3
レモン汁 小さじ1
粒マスタード 小さじ1
塩コショウ 適量
【作り方】
1.セロリ、玉ねぎ、赤パプリカをみじん切りにする。ツナの缶詰を水切りする。
2.1にチコリ以外の材料をすべていれ混ぜ合わせる。
3.2を冷蔵庫で30~1時間ほど冷やして馴染ませる。
4.食べる直前に、チコリの葉を皿に並べ、その上に3を盛り付けたら完成。
とても彩りが良く、簡単に作ることができるチコリボートは、おもてなしや特別な日の前菜にぴったりです。
仕上げにパセリを散らしたり、一緒にトマトなどを盛り付けると更におしゃれ度が増します。
こちらのレシピはツナサラダですが、チコリはレバーパテやポテトサラダとの相性も抜群です。
最近では、スーパーなどで良く見かけるようになったので、ぜひ皆さんも挑戦してみてくださいね。