チャービルは、ロシア南部から西アジアを原産地とするセリ科の一年草です。
葉、花、根を生のまま、または、乾燥させたものをハーブとして利用します。
チャービルの特徴
パセリよりも甘く上品な方向を放つチャービルは、レースのように美しい形状の葉をもち、高級感あふれるたたずまいから『グルメのパセリ』と呼ばれています。
古代ローマ時代から、薬として利用されてきた古い歴史があり、中世ヨーロッパでは、チャービルは体内浄化のためのハーブと信じられており、『奇跡のハーブ』と呼んでキリスト復活祭の前日にチャービルのスープを飲む習慣があります。
チャービルの効果と薬効
チャービルには、血液をきれいにし、血行を促進する効果や消化促進効果、発汗を促す効果、利尿作用があり、葉の抽出液には美肌効果もあるとされています。
チャービルの使い方
乾燥させたチャービルもありますが、一般的には香りの強い生のまま利用します。
フランス料理に欠かせない彩リ野菜のひとつで、肉料理や魚料理、スープのほか、特に卵料理との相性が良いため、オムレツやキッシュに添えて食べることが多いです。
また、美肌効果のある葉の抽出液からは、化粧水や石鹸も作られています。
チャービルの育て方
育てやすさ ★★★★★★
種まき 3月上旬~4月下旬、9月上旬~10月下旬
開花 4月上旬~6月下旬
収穫 10月上旬~6月下旬
・日差しと乾燥に弱いので、水やりをこまめにする
・移植を嫌うので、花壇や鉢に直接植えること。
チャービルのレシピ(利用方法)
【チャービルのペースト】
【材料】
チャービル 30g
ニンニク 1片
くるみ 3~4粒(松の実やアーモンドでも可)
パルメザンチーズ 大さじ2
オリーブオイル 75ml(大さじ1+大さじ4)
塩 小さじ半分
【作り方】
1.みじん切りにしたニンニクを、オリーブオイル大さじ1をひいたフライパンで炒め、オイルに香りを移す。
2.粗熱をとった1と残りの材料をすべてミキサーまたはフードプロセッサーにかけて完成。
緑のペーストと言えば、バジルを使ったバジルペーストが人気ですが、チャービルで作るペーストも香り高く、パスタや野菜など何にでも合わせやすいので、
管理人はチャービルが手に入った時は、保存もきくこのペーストを作っています。
タコやイカなどの魚介類との相性も良く、ピザソースやトーストなどに使っても美味しいです。
ニンニクを炒める工程を省いても良いですが、香りの出方が全然違うので、時間に余裕があるなら、ぜひ香りを抽出してから撹拌することをおすすめします。