カレンデュラは、地中海沿岸部を原産地とするキク科の多年草です。
葉や花を生のまま、または、乾燥させて利用します。
カレンデュラの特徴
カレンデュラは、草原の香りとほのかな苦みがあるだけで、クセが少なく、オレンジ色の美しい花です。
食用にできるマリーゴールドという意味の『ポットマリーゴールド』という別名を持ち、日本では『キンセンカ』と呼ばれて親しまれています。
カレンデュラという名の由来は、ラテン語の『カレンダエ(毎月初めの日)』ですが、なぜ、その言葉がつけられたのかについては、はっきりとわかっていません。
ヨーロッパでは、古くから食用の花として食べられてきたカレンデュラですが、日本では、あまり食用のイメージはなく、どちらかというと、祭壇や墓に備える供花として有名です。
カレンデュラの効果と効能
カレンデュラの花びらに含まれるカロテンには、毛細血管の修復や損傷した傷や粘膜の再生を促す効果があり、タンニンやカレンデュリンという成分には、強い殺菌作用があるため、昔から、ニキビなどの吹き出物の治療薬のほか、やけど薬や傷薬として利用されています。
また、新陳代謝を促進し、デトックスを促す効果や生理痛の緩和、生理不順の改善、貧血予防、更年期障害の改善など、女性特有の病気への効果も高いハーブです。
カレンデュラの使い方
カレンデュラは、花をそのままサラダのトッピングにしたり、魚料理や米料理の飾りつけ、お菓子やジャム、チーズの着色料として使われるほか、乾燥させた花を煎じたものをハーブティーとして飲むことができます。
また、カレンデュラのハーブティーは、通常よりも濃く淹れることで、殺菌効果の高いうがい薬として利用したり、切り傷などの炎症用の傷薬として利用可能です。
カレンデュラの精油を、化粧水や入浴剤として使えば肌荒れの改善・防止になります。
カレンデュラの育て方
育てやすさ ★★★★★☆
種まき 3月上旬~4月下旬、9月上旬~10月下旬
開花 12月上旬~5月下旬
収穫 12月上旬~6月中旬
・枯れた花を放置せず、こまめに摘み取る
・日当たりの良い場所に植える
・鉢植えで育てる際には、きちんと霜よけをすること
・ウドンコ病にかかりやすいので注意
カレンデュラのレシピ(利用方法)
【カレンデュラのシュガーコート(砂糖漬け)】
【材料】
カレンデュラ 10輪ほど(花のみ)
卵白 1個分
グラニュー糖 適量
お好みで バニラエッセンスやフランボワーズエッセンスなど
【作り方】
1.カレンデュラを水洗いして乾燥させておく。.卵白はこしを切るように混ぜ、お好みでフレーバーを加える。
2.カレンデュラに刷毛を使って卵白を塗る。塗ったそばからグラニュー糖をぱらぱらと振りかけていく。
3.キッチンペーパーの上に、2を並べて乾燥させる。こまめに裏表を返す。乾燥したら完成。
カレンデュラのシュガーコートは、時間がたっても色落ちせず、綺麗に仕上がります。
グラニュー糖がキラキラと光ってとても綺麗なので、贈り物用のケーキやお客様用ハーブティーのトッピングに最適です。
花びらの後ろや重なっている部分も面倒ですが、しっかり卵白を塗りましょう。
グラニュー糖は、多いかなと思うぐらいたくさん振りかけてくださいね。