カラシナは、ユーラシアからヨーロッパにかけて自生するアブラナ科の一年草です。
葉、茎、花、種を生のまま、ハーブとして利用します。
カラシナの特徴
カラシナは、野菜として幅広く販売されており、日本でよく食べられている高菜(タカナ)や搾菜(ザーサイ)もこのカラシナの変種です。
カラシナの種子はカラシ(和からし)の原料となり、オリエンタルマスタードと呼ばれています。
マスタード(洋ガラシ)の原料であるシロガラシは、カラシナと同じアブラナ科の別種です。
アブラナ科の植物は、カラシナをはじめ、カブやアブラナなどには、グラコシノレートと呼ばれる辛味成分を含まれており、種子は油を含んでいる場合が多く、香辛料としても利用されています。
カラシナの効果と薬効
カラシナには、免疫力向上、アンチエイジング、抗ガン作用、貧血予防効果があると言われています。
カラシナの使い方
カラシナは、葉、茎、花を漬け物や油いため、煮物などにして食べるほか、
辛味成分のある種を香辛料として利用します。
カラシナの育て方
育てやすさ ★★☆☆☆☆
種まき 9月上旬~10月下旬
開花 4月上旬~5月下旬
収穫 12月上旬~3月下旬
・日当たり良好で水はけの良い土地を好む
・直まきし、ある程度育ったら間引く。
・アブラムシが付きやすいので注意すること。
カラシナのレシピ(利用方法)
【チキナー炒め(沖縄のカラシナ炒め)】
【材料】
カラシナ 1袋
卵 1個
だしの素 小さじ半分
しょう油 小さじ1
シーチキン 1缶
コショウ 少々
【作り方】
1.カラシナを4~5㎝に切り分け塩もみ(分量外)し、しんなりとしたら水をはって塩抜きをする。(10分程度)
2.フライパンを熱し、溶き卵を流しいれ、かき混ぜながら半熟になったら取り出しておく。
3.カラシナとシーチキンを油分ごと熱したフライパンに入れ炒める。
4.シーチキンとカラシナが馴染んできたら、卵と醤油、だしの素を加え軽く混ぜ合わせたら完成。
チキナーとは、沖縄で『カラシナ』のことを指しています。
ゴーヤチャンプルーやニンジンしりしりでも定番であるシーチキンと卵の組み合わせは、ほんのり辛味のあるカラシナとの相性も抜群に良いですね。
管理人の住んでいる地域では、高菜の油いためが定番で、幼少期は毎日食卓に出てきていました。
今ではだいぶ平気になりましたが、子供時代はその高菜独特のにおいがとても苦手でしたね。
でも、大人になると、カラシナの苦みや香りが不思議と美味しいと感じるようになりました。
人間の味覚の変化って面白いですね。
カラシナとひとくちに言っても、栽培されている地域で品種が違っていることがあります。
ワサビ菜や黄からし菜、葉からし菜あたりは、特に辛味が強い品種のようです。
スーパーなどでもよく見かける野菜ですので、みなさんもぜひカラシナ料理にチャレンジしてみてくださいね。