アメリカマンサクは、北アメリカを中心に生育するマンサク科の落葉低木です。
葉を乾燥させたものをハーブとして利用します。
アメリカマンサクの特徴
アメリカマンサクは、高さ5メートルほどの低木で直立して育ち、枝は横に伸びるように生えます。
葉は、15㎝程度の大きさまで成長し、秋には美しい黄色に変化し、とても風情があるため庭木として人気です。
鮮やかで黄色い2㎝ほどの花弁を持ち、日本のマンサクとは異なる晩秋に芳香の強い花を開花させ、春になると、種を成熟させ落ちずに残った種は秋に破裂して飛び散ります。
とても丈夫な性質があるため、他のマンサク族を接ぎ木する際の台木としても人気です。
アメリカマンサクの効果と薬効
アメリカマンサクの葉は、抗炎症作用、切り傷ややけどの治療、その他皮膚炎の改善に効果があります。
アメリカマンサクの使い方
ネイティブアメリカン(アメリカインディアン)の間では、葉を切り傷や擦り傷の治療に使い、収れん効果があるため、化粧水の原料としても人気です。
また、乾燥葉を使ったハーブティーは、のどの炎症に良い薬用茶として飲まれています。
アメリカマンサクの育て方
育てやすさ ★★★★★☆
種まき 4月上旬~5月下旬、10月上旬~11月下旬 (苗の植え付け)
開花 10月上旬~12月下旬
収穫 6月上旬~9月下旬
・栽培に手間がかからないが鉢植えには向かない
・日当たりの良い場所、または、半日陰で育てる
・水はけの良い場所を好む
アメリカマンサクのレシピ(利用方法)
【アメリカマンサクの薬用茶】
【材料】2杯分
アメリカマンサクの乾燥葉 2枚(大きいもの)
熱湯 400㏄
レモンスライス 2枚
砂糖 小さじ2
【作り方】
1.アメリカマンサクの葉を適当な大きさにちぎったものに、熱湯を注いで5~10分蒸らす。
2.葉をとりのぞいたものに砂糖混ぜ、スライスレモンを浮かべて飲む。
管理人は飲んだことがありませんが、むかし植物園に掲示されていた薬用茶のレシピです。
日本では、植物園にでもいかないとあまり見ることはできないハーブかと思います。
アメリカマンサクは、日本のマンサクと似たような植物だと思っていましたが、マンサクは早春に咲き、アメリカマンサクは晩秋に咲くので全くの別種なんですよね。
秋の終わりに落葉してから咲くなんて、とっても風情があって素敵だと思います。