エリンジウムは、地中海沿岸地域を中心に、ヨーロッパ全域に生息するセリ科の多年草です。
全草を乾燥させたものを、ドライフラワーやポプリ、クラフト用のハーブとして楽しみます。
エリンジウムの特徴
エリンジウムは、全草が金属質のつややかな光沢を放ち、球状の小さな花とそれを囲むように広がる苞と、四方に枝分かれして咲きほこる様がとても個性的な草花です。
大きさや姿の違う約230種ものエリンジウム属の草花が存在しますが、実際にハーブとして栽培されているのは、ごく一部のプラナム種とその交配種がほとんどです。
日本でも、その美しく凛とした姿が好まれるのか、園芸品種として人気があります。
エリンジウムの効果と薬効
主に観賞用として利用されるため、薬効などはありません。
エリンジウムの使い方
全草を乾燥させて、ドライフラワーにし、ポプリやクラフトに使用します。
エリンジウムの育て方
育てやすさ ★★★☆☆☆
種まき 4月上旬~5月下旬
開花 4月、10中旬~11月中旬
収穫 6月上旬~8月下旬
・涼しくて風とおしの良い場所で乾燥気味に育てる。
・長雨や暑さに弱いので、夏場には日よけを設置する。
・寒さには強いので冬場の対策はいらない。
エリンジウムのレシピ(利用方法)
【エリンジウムのドライフラワー】
【材料】
エリンジウム 適量
吊るすための紐 適量
【作り方】
1.エリンジウムの根に1本ずつ紐を括り付ける。
2.風通しの良い日陰に、重ならないように逆さまに吊るして乾燥させる。
3.季節にもよるが、だいたい2週間~1か月で完成。
クリスマスリースなどでもお馴染みのエリンジウムのドライフラワーです。
エリンジウムの涼し気な青い色は、草花クラフトのアクセントに最適なんですよね。
ドライフラワーにして花瓶などに飾っておくと、徐々に落ち着いたアンティークカラーに変わっていきますよ。
市販のポプリにも、彩り鮮やかで形の良いエリンジウムは良く使われています。
花屋でも売られていますが、大きく広がって咲き誇る様がとても美しい花なんですよね。
近所にエリンジウムを育てている方がいるので、開花時期はいつも楽しみにしています。
ちなみに、エリンジウムの花言葉は『秘密の愛』『光を求める』なんだそうです。
チクチクしたトゲが『秘密の愛』、艶のある全草の輝きが『光をもとめる』の花言葉に繋がったと言われています。
『光を求める』とは実に抽象的な表現ですが、希望という意味合いでとらえると良さそうですね。
余談ですが、うっかり何とも思っていない人にエリンジウムを贈ってしまって、いろいろ深読みされたら困るなあ、なんてありもしない妄想をしてしまった管理人でした。