アイは、東南アジア、中国西部を原産地とするタデ科の一年草です。
若葉や花を、生のまま、または、乾燥させたものをハーブとして利用します。
アイの特徴
アイは、その名の示す通り、昔から藍染の染料用植物として有名なハーブで、中国から渡来してしばらくは、京都や名古屋で多く栽培されていました。
高さ60~70㎝程度まで成長し、茎の色は節がかった紫紅色、小さな淡紅色の花を咲かせます。
アイの効果と薬効
ケールの4倍もの抗酸化作用を持つアイは、解熱、解毒、防虫、殺菌、精神安定効果、リラックス効果を持つほか、美容や健康にも高い効果があるとされています。
アイの使い方
アイは、開花直前のものを収穫し、発酵を繰り返して染料にします。
アイで染めた染物は、空気に触れて参加することで発色し、黄色染料と混ぜることで緑色に染めることも可能です。
家庭での染色は難しいものの、アイで染めた着物には虫よけ効果があります。
また、アイの生葉を絞ったものは、虫刺されの薬として使えるほか、生の葉はそのまま健康食品として食べることも可能です。
アイの育て方
育てやすさ ★★★★☆☆
種まき 2月中旬~4月下旬
開花 7月上旬~8月下旬
収穫 7月上旬~9月下旬
・日当たり良好で水はけの良い場所に植える。
・種は直まきし、年に2回程度追肥すること。
・乾燥に弱いのでこまめに水やりをする。
アイのレシピ(利用方法)
【アイのクッキー】
【材料】
アイの葉 3~4枚(藍のハーブティ用茶葉なら大さじ1)
薄力粉 60g
砂糖 60g
サラダ油 30g
【作り方】
1.アイの葉を細かく刻むか、すり鉢ですっておく。
2.すべての材料を混ぜてこねる。水分が足らないようなら牛乳などを様子を見ながら少しずつ入れてまとめる。
3.まとまったら、生地を型抜きや丸形など好きな形に整える。
4.170度に予熱したオーブンで12~15分ほど焼いたら完成。
アイの葉を使ったクッキーは、ほのかに草の香りがしてとても美味しいです。
以前、お土産でもらった藍のハーブティが美味しく、そちらでクッキーを作ってみました。
以前に比べたら生産者は少ないものの、日本でも徳島県でアイが特産品として販売されています。
ちらっと調べてみたら、藍のブレンドハーブティーやお菓子、パンなど、通信販売もやっているようです。
アイというと、どうしても染め物イメージが強いですが、ハーブティーとして飲むと薬効も多いので、ぜひ興味のある方は、こちらのクッキーに挑戦してみてくださいね。