ローリエは、西アジアおよび地中海沿岸部を原産地とするクスノキ科の常緑高木です。
乾燥させた葉をスパイスとして使用します。
ローリエの特徴
ローリエは、清涼感のある清々しい香りとわずかな苦みが特徴のスパイスです。
日本では『ゲッケイジュ(月桂樹)』、イギリスではローレルやベイリーフと呼ばれています。
ギリシャ神話にの中で太陽神アポロンの王冠として登場し、古くから栄光と英知の象徴としてたたえられ、
古代オリンピックでは葉のついた若枝で編んだ『月桂冠』が勝者の冠として使われていました。
現代でもその影響で、多くの優勝旗や優勝杯のモチーフにローリエが使用されています。
ローリエの効果と効能
ローリエには、消化を促進し、胃腸の健康を保つ効果や、鎮痛効果、食べ物を腐りにくくする効果があります。
ローリエ(ローレル)の育て方
育てやすさ ★★★☆☆☆
種まき 3月上旬~4月下旬
開花 6月上旬~7月下旬、11月上旬~12月下旬
収穫 11月上旬~2月下旬
・冬場乾燥した風にあてると弱るので避ける。
・虫が好む葉の部分は、こまめに害虫駆除を行う。
ローリエの使い方・代表的な料理
ローリエは、主に煮込み料理の臭みけしとして利用されています。
特に、クセのある肉や魚、内臓系料理の生臭さをやわらげ、上品な香りに仕上げてくれるので、スープやシチュー、カレーなどに最適です。
ローリエを使った精油もありますが、刺激が強いので肌に直接使わないように注意しましょう。
また、フランスの混合スパイス(ハーブ)であるブーケガルニにも欠かせないスパイスです。
ローリエを使ったおすすめのレシピ
【ローリエ香る塩レモン】
【材料】
レモン 1~2個
塩 レモンの20%
砂糖 レモンの5%
ローリエ 1枚
【作り方】
1.レモンをしっかりと洗っておく。保存用の瓶を煮沸消毒しておく。
2.レモンの両端を切り落とし、重量を計る。レモンの重さの20%の塩と5%の砂糖を準備する。
(例・レモン100g、塩20g、砂糖10g)
3.レモンを薄くスライスし、保存瓶にレモン半量、塩半量、レモン半量、塩半量、砂糖、ローリエの順に重ねる。
4.しっかりと蓋をして冷暗所に保管し、塩がとけてしまうまで1日1回軽く振っておく。
5.塩が溶けたら1週間程度放置して完成。完成後は冷蔵庫で保管し、ローリエは最初に使うときにぬくこと。
塩レモンは、肉や魚のレモンソテーなどに使えるとても便利な発酵調味料です。
ローリエの香りをあらかじめ移しておくことで、より上品な仕上がりの料理を作ることができます。
塩分20%は多いと感じるかもしれませんが、菌が発生しないギリギリの量です。
塩の量を増やす分には構いませんが、減らすと雑菌が繁殖して失敗するので塩の最低量は必ず守ってください。
お好みでローズマリーを入れたり、砂糖をはちみつにしても美味しく仕上がります。
塩の味がダイレクトに出るレシピなので、塩のブランドにこだわっても良いですね。