ツワブキは、日本や中国、朝鮮半島を原産地とするキク科の多年草です。
主に、葉柄をハーブとして利用します。
ツワブキの特徴
全体的に淡褐色の綿毛をもち、葉柄は15~30㎝あって、根元から群がるように付き、葉は、円形に近い形で厚く艶があり、茎の枝分かれした先に秋から冬にかけて黄色い菊に似た花を咲かせます。
ちなみに、初冬を表す季語『石蕗の花(つわのはな)』は、ツワブキの花のことです。
島根県にある津和野(つわの)の地名は、「石蕗の野(ツワブキの生える野)」が変形したものと言われています。
ツワブキには、変種が多く存在しており、葉に黄色や白色の斑点がはいる種や、葉の縁が波状になるもの、八重咲の花を咲かせるものなど様々です。
ツワブキは、日本においての別名がとても多いことでも有名で、「ツワ」「オカバス」「イシブキ」「オバコ」のほか、沖縄では「ちいぱっぱ」などと呼ばれています。
ツワブキの効果と薬効
ツワブキには、湿疹、火傷、打撲、解熱、解毒、鎮痛、鎮咳効果などがあります。
ツワブキの使い方
ツワブキは、葉柄の部分を食用として食べるほか、葉と茎を張り薬にするほか、韓国では、全草を干したものを煎じ薬として飲用しています。
ツワブキのレシピ(利用方法)
育てやすさ ★★★★★★
株分け 4月上旬~5月下旬、9月上旬~10月下旬
開花 10月上旬~12月上旬
収穫 通年
・腐植質の多い砂質土壌で、半日陰を好む
・栽培は容易だが、夏場の直射日光と乾燥に注意する
・4~6年に一度、株分けをすること
ツワブキのレシピ(利用方法)
【ツワブキの牛きんぴら】
【材料】4人分
ツワブキ 200g
牛肉(薄切り) 200~250g
ごま油 大さじ2(大さじ1×2)
★しょうゆ 大さじ3
★酒 大さじ2
★みりん 大さじ1~2
★砂糖 大さじ1
★だしの素 小さじ半分(なくても可)
仕上げ 白ごま一味唐辛子など
【作り方】
1.ツワブキは、皮を剥き水に半日さらしておく。
2.あく抜きが終わったら水を捨て、鍋にお湯を沸かし4~5分ほどツワブキを茹でてざるにあげる。
3.ツワブキの粗熱がとれたら水気をきって食べやすい大きさに切る。牛肉も必要があればひと口大にしておく。
4.フライパンにごま油大さじ1を熱し、牛肉を炒め、色が変わったらツワブキを入れて炒める。
5.全体に油がまわったら、★の調味料を加えて煮汁が少し残る程度まで炒める。
6.最後にごま油大さじ1をまわし入れ、軽く混ぜ合わせたら完成。
7.お好みで白ゴマや一味唐辛子をかけてどうぞ。
ツワブキは炒めすぎるとパサパサになるので、煮汁を煮詰めすぎないように注意してください。
牛肉は、脂の多いバラ肉のほうが管理人は好みです。もちろん、豚肉でも美味しく作れますよ。
鶏肉は試したことないのですが、細切りにすれば見た目も揃って美味しそうですね。
ツワブキと言えば、煮物やお浸しですが、我が家ではガッツリおかずとして食べます。
牛肉とツワブキって意外かもしれませんが、きんぴら味にすると相性抜群なんですよね。
時期的にも合うので、我が家ではおせちの定番メニューになっています。
ツワブキのクセの強さもアクセントになって、お酒のつまみにもピッタリですし、お弁当のおかずにしたり、たくさん作って冷凍保存することもできますよ。
皮を剥くのがとっても大変なツワブキですが、手が真っ黒になるので下処理をするときはポリ手袋を着用したほうがよいです。
包丁でやっている人が多いようですが、皮むきはピーラーでサッとやっています。
面倒な作業がむくわれる美味しさですので、みなさんもぜひ、こちらのツワブキの牛きんぴらを作ってみてくださいね。