オレンジは、インドや中国を原産地とするミカン科の常緑小高木です。
花や果実の花を、そのまま、または、乾燥させて使います。
オレンジの特徴
オレンジは、柑橘系の爽やかで優しい香りが特徴で、その実は甘酸っぱく、独特の渋みを持ちます。
ハーブとして利用されるのは、薬効の高い『ビターオレンジ(ダイダイ)』と、香り豊かな『スイートオレンジ(アマダイダイ)』の2種類です。
中国の漢方薬としても有名なオレンジの皮は『橘皮』、日をおいて薬効の高くなったものを『陳皮』と区別して使われています。
オレンジの効果と薬効
オレンジの香りには、心を落ち着かせてストレスを緩和する鎮静効果があります。
また、オレンジの皮を乾燥させた陳皮には、胃腸の働きを整える効果があるとして、中国の薬膳料理(健康増進と病気予防を目的とした料理)に欠かせないハーブです。
オレンジの精油には、油脂の洗浄効果や消臭・抗菌効果もあります。
オレンジの使い方
気分を落ち着かせるために、ハーブティーとして煎じて飲んだり、皮を使ったジャムや肉料理の香りづけ、デザートのオレンジソースなど利用方法は様々です。
陳皮(長期熟成後の皮)は、中国の五香粉や日本の七味唐辛子の原料にもなっています。
オレンジの精油は、油脂をしっかりと洗浄できることから石鹸によく利用されており、刺激の少ないスイートオレンジの精油は、アロマバスオイルに向いています。
就寝前にオレンジオイルのお風呂に入ると、よく眠れることから不眠気味の人におすすめです。
オレンジの育てかた
育てやすさ ★★★☆☆☆
種まき 3月上旬~4月下旬
開花 5月上旬~6月下旬
収穫 9月中旬~12月下旬
・水はけの良い日向に植える。
・こまめに剪定をして、風通しを確保する
・鉢植えにする場合は、数年に一度植え替えること。
オレンジのレシピ(利用方法)
【オレンジピール】
【材料】
オレンジの皮 2~3個分
砂糖 皮の重さの6~7割程度
レモン汁 大さじ2
リキュール お好みで(大さじ1程度がおすすめ)
グラニュー糖 適量
【作り方】
1.オレンジの皮に塩を擦り付け、水を流しながらたわしでワックスをとる。
2.鍋に水をはり、沸騰させたお湯に1を入れ10分煮込み、ゆでこぼす。これを2回繰り返す。
3.オレンジのわた(白い部分)が苦手な人はスプーンなどで取り除き、好きな大きさに切る。
4.オレンジの皮の重量をはかり、6~7割程度の砂糖を計量する。
5.鍋に、4の皮と砂糖、水50~100㏄を入れて弱火で煮詰める。
6.ある程度水分がなくなったら、火を止めて粗熱をとる。リキュールを入れるならここで振り入れる。
7.粗熱がとれたら、クッキングシートに並べて乾燥させる。
8.乾いたら仕上げにグラニュー糖をまぶして完成。
最初の洗う工程とゆでこぼしが若干面倒ですが、残留農薬とワックスが怖いのできちんとやりましょう。
自家製のオレンジピールは、甘さが調整できて、たっぷり作れるのがお気に入りです。
管理人は、そのままおやつとして食べたり、お菓子の具材として利用しています。
紅茶の砂糖代わりに入れて飲むのも、香りが良くなり、リラックス効果があるのでおすすめです。